創業50年、雫石民芸社は郷土民芸品制作を継承・更新する職人のお店です。わら細工、くるみ皮・ぶどう皮細工を中心に、岩手県に古くから伝えられてきた郷土民芸品を職人たちの手によって制作・販売しております。伝統を継承しつつ、現代の嗜好に沿った新しいものづくりを職人が日々生み出しております。


雫石民芸社は*正確な年号「50年前」に、階美榮子(しな みえこ)によって設立されました。岩手県雫石町に生まれ育った階は、江戸時代から伝承されてきた「雫石あねっこ」とよばれる、擦りの着物を野良着として農業に勤しむ女性の風俗文化の一員でした。階は、岩手県内でも2つしか存在しなかった女性特有の希少文化の1つを受け継いだ一員として、時代と共にその文化の消失を肌で感じ、何とも表すことのできない寂しさを覚えました。

階は、日本人形の制作技術を学び、それを用いて「雫石あねっこ人形」を考案しました。消えゆく郷土雫石町の伝統文化をせめて芸術作品として象っておきたい、という思いでその人形は制作されました。

その「雫石あねっこ人形」の制作は、芸術活動による伝統文化の継承という雫石民芸社の営業理念の規範となりました。古くから受け継がれてきた技能やそれによって生み出された文化・芸術品を、私たちが大切に受け継ぎ、伝えていくこと、そして、伝統技術を用いて、時代の変化に沿ったアイディアとデザインによる芸術品を生み出していく事が私たちの使命です。


会社沿革・会社としての事業経歴

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